人と自然がふれあう町 大月町
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 ■大月散歩   −伝説・恵み・生命−
 「伝説」

お月さん桃色

   ♭

   
お月さんももいろ
だれんいうた 
あまんいうた
あまの口
ひきさけ♭


 少女の像
小才角の休憩所に設置されている、
珊瑚を胸に抱いた少女の像
 
 大月町小才角は、珊瑚発祥の地として知られ、「お月さん桃色」の里謡が語り継がれ、現在では松谷みよ子さん原作の絵本や、劇団などによって、漁師の娘と若い猟師の悲話としても全国に広まっています。

 この里謡の『お月さん』は、月山霊場南照寺(現月山神社)を指すとされており、寺の近海を「お月灘」と呼び、この一帯で宝石珊瑚が多く採れたことから、「お月灘の珊瑚を桃色と誰が言うた。海女が言うた。海女の口引き裂け」と解され、珊瑚漁禁制下で「珊瑚」を口にすることを戒めていたと考えられます。

 高知県では文化九年(1812年)に室戸の漁師が、釣り針に珊瑚をかけたという記録が文献に残っています。その後、戎屋幸之丞という人物が、珊瑚採取用の網を考案しましたが、当時土佐藩は珊瑚の採取を禁止していたため、その苦労は実を結びませんでした。この禁制の影で、釣り針や網にかけたり、浜で拾ったりして、珊瑚をひそかに隠し持っていた者もいたようです。

 この地に伝わる里謡「お月さん桃色・・・」は、禁制の時代に美しい桃色珊瑚が珍重されていた事を物語っています。
 今でも珊瑚製品は高価な宝飾品として、大月町、宿毛市、土佐清水市などの特産品となっています。


海の宝石

深海の魅力を秘めた海の宝石

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 「恵み」


へら寿司
イカの一日干し
ブリの切身を贅沢に使った「へら寿司」 黒潮の風味をそのままに・・イカの一日干し

  
自然の恵み

 周囲の大部分が海に面し、豊かな海の幸に恵まれた町です。とれたての新鮮な魚介類の素材を活かした料理が味わえます。
 天然のブリやアジ、タイ、トコブシなど、皿鉢いっぱいに盛りこまれた美味は、大月ならではの贅沢といえるでしょう。
 なかでもブリのへら寿司は、他では味わえない大月の味として注目されています。
 また、キビナゴやイカはそのまま刺身にしたり、干物に加工したりいろんな味わい方が楽しめます。キビナゴの塩干しやみりん干し、イカの一日干しは、大月の特産品として喜ばれています。
 自然の恵みは海ばかりではなく、人参芋を煮て、天日で干した「ひがしやま」も田舎の味として喜ばれ、特産品として定着しつつあります。


皿鉢料理
豪快に海の幸を盛り込んだ皿鉢料理

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 「生命」


クダゴンベ
ムギワラエビ
ホタテツノハゼ
クダゴンベ ムギワラエビ ホタテツノハゼ

海の生きものたち

 大月の海には、多くの魚たちや造礁サンゴが群生し、豊かな恵みをもたらしています。なかでも、柏島周辺海域は熱帯性の魚類と温帯性の魚類が混生する稀にみる海域です。
 大学などの研究者や、黒潮実感センターの調査により、キツネメネジリンボウやイナズマヒカリイシモチなどの珍しい魚をはじめ、現在884種の魚種が確認され、新種を含めると1000種類になるのではないかと言われており、魚種の多さでは日本一の海域として全国的に注目されています。
 おどけた表情のイシヨウジや色鮮やかなウミウシ、恐竜のような背ビレを持つホタテツノハゼなど、無数の生きものたちが棲む豊かな海。生命の宝庫とも言えるこの海が、永遠に失われることのないように守っていかなければなりません。


イシヨウジ ウミウシの仲間 シマウミスズメ
イシヨウジ ウミウシの仲間 シマウミスズメ

海中写真提供:黒潮実感センター
(大月町柏島)
 
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